ニモを探せ
西部清掃工場・見学者通路3Fに「ニモ」がお目見えです。西部清掃工場では、スラグ、精製塩及びミックスメタルを副産物として排出しています。スラグは、アスファルト舗装等の土木用資材、精製塩は、道路の凍結防止剤、ミックスメタル(ごみの中の鉄・アルミ等の非鉄金属) は、スクラップとして有効利用されています。
今回は、見学者の方に、スラグや精製塩の安全性を実感いただくため、スラグを敷き砂代わりに精製塩を海水の塩分代わりにして熱帯魚を展示することにしました。
何で、清掃工場で精製塩?? 清掃工場では排ガス中に含まれる塩化水素ガス(Hcl)を安全な基準の排ガスとして放出するため、化学反応させ塩素(cl)を除去しています。西部清掃工場の場合特殊な薬剤を添加しているので通常の清掃工場とは違い、精製塩が排出されます。何故このような特殊な薬剤を使うかと言うと、精製塩を作ることで有効利用量が増え最終処分量を減らすことができ最終処分場(平和最終処分場)の延命化に寄与するためです。この化学反応式は以下です。
<通常の清掃工場>
Ca(OH)2+2HCl=CaCl2+2H2O・・CaCl2は、塩化カルシウムで有効利用できません
<西部清掃工場>
NaHCO3+HCl=NaCl+H2O+CO2
・・NaClは、塩化ナトリウム。そうです食塩の成分です。不純物を取り除いた後の物質を「精製塩」と呼 んでいます。成分は、食塩と同等以上に純度が高いものです。私は見学者の前で舐めて安全性を実演しています。
以下は、この「ニモを探せ」プロジェクトの推進者・國信さんからの寄稿です。
昨年、6月に企画書として、見学者の皆様に清掃工場から出るスラグと精製塩の無害性と有益性について、アピールする為にこの両者を使用した水槽の展示を提出させて頂きました。
第1ステップとして、スラグの無害性については、約2か月のメダカの飼育で、証明することができました。
第2ステップとして、精製塩で作った海水(塩水)で海水魚を飼うということで、この挑戦は、かなり苦労しました。塩分濃度を海水と合わせれば良いと単純に思っておりましたが、実際の海水には、塩分以外の成分(いわゆるミネラル分)が10%近くも含まれており、99%以上の精製塩では、魚はすぐに死んでしまいまったのです。
そこで、海水と、精製塩の塩水をMIXして飼育すると、順調に泳ぎ始めました。
このころになると、フィルター(水をきれいにする装置)内のバクテリア(これも水をきれいにする役割)もかなり増えてきたこともあるとは思いますが。
そして、ようやく5月1日に皆様の前にデビューすることになりました。
工場棟3Fの見学者通路に配置致しました。
カクレクマノミ 3匹
ルリスズメダイ 6匹
ミツボシクロスズメダイ 2匹
シリキルリスズメダイ 3匹
今後、様子を見ながらキャラクターを増やしていきたいと思います。
【ニモの水槽です。水槽の台はリユース工房で作りました】

【西部清掃工場の「いきものがかり」? 國信さん。本来の仕事は「安全・衛生担当」です】

【ニモを探せ】



